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2009年05月06日
本田 宏 『誰が日本の医療を殺すのか』 2007年 洋泉社
最後の3冊目。
本題に入る前に、私のエピソードをひとつ。
某病院の正職員を辞めて数年たったある日、1通の手紙が来た。
中身はなんと追徴課税。
ちょっと待て、そんな覚えはないぞと文面を読んで唖然とした。
正職員として勤務していた当時、私たちの「当直勤務」が
「勤務時間なのか、勤務時間ではないのか」と
議論されたことがあった。
それは、給料の交渉時に議論され
その当時は「勤務時間ではない、よって課税対象外」という
結論になったはずだった。
それが数年後、税務署の指摘であっけなく
「勤務時間」とされ、辞めてはいるが時効ではないから
追徴課税を払う羽目になった。
この本の中で、勤務医が自殺をしたのは過労死であったかのかどうか、
という裁判の際、2003年新宿労働基準監督署は「勤務医の当直時間は
勤務時間にカウントしない」と判断し、労災棄却をしたという話が出てくる。
(裁判の末、2007年に労災認定)
当時「当直」とは名ばかりの「通常業務」を余儀なくされていた私にとっては
決して人事ではない。
著者は「はじめに」として
『この本を通して日本医療の現状をできるだけ
データに基づいて解説し、その結果として国民が正しい判断をできるように』
と書いている。
それは、ある官僚の一言が原因だったようだ。
『国民や政治家に正しい判断ができると思いますか?』
このとき、
「自分が目の黒いうちは這ってでも情報を発信し続けなければ。」
と思われた本田氏の著書、ぜひ。
投稿者 Taniguchi : 2009年05月06日 14:01