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2006年07月16日

その1・なぜ看護師はやめないのか?

いまや問題は、なぜ看護師が辞めるのか、ではなく
なぜこんな悲惨な状況で看護師が辞めないのか
だ、と
「The Sociology of Caring profession」で
Mackay(1990)は述べました。

辞めない理由。

それがさっさとわかれば苦労しないぜ、というのが
個人的な意見です。
私自身、正職員として12年間看護師をしてきましたが
かなり初期から他の仕事をしようかなあ、と思っていました。

にもかかわらず、あるきっかけで、スパーン!と
病院を辞めるのに12年もかかりました。

私が辞めたあと、私がいた病院は労働環境が徐々に
悪化していきました。
そして私の同期だったある2人は、この世から旅立ちました。
どんどん人が辞めていき、そしてまた何人かの人が
この世から旅立たれました。

こうして書いてみると、壮絶な病院です。

まだ病院に残っている友人に電話しました。
「大丈夫?」
友人は笑って言いました。
病欠者に出てきてもらってまわってる、と。

私は、どうしても笑えませんでした。
でも。
私がまだ勤めていたなら
笑って同じように答えたと思います。

Menzies(1960)は、看護師の不安に対する無意識の集団的防衛として
看護組織が機能していると述べました。

既存の組織の中で踏ん張り続けることが正しいのか間違っているのか、
辞めることが正しいのか間違っているのかはわかりません。
ただ辞めてみて思うことは「次にいく」ことが目的なら、
辞めることは逃げかもしれないが負けではない、と思うのです。

「ケアする者のケア」
いまだなお不十分であり、改善の兆しは見えない。

そう思いながら、電話を切りました。

私の日記より、この本を読むほうが
誰かを救う可能性があるかもしれないので、ぜひ。

投稿者 Taniguchi : 18:41 | コメント (0)

2006年07月14日

『善の研究』

「小手先のスキル本ばかり読んでいると壁がくる」と
それなりの方々が、その著書の中で述べている。

壁が何をさすかは、なんとなくわからなくもない。
で、そのときに備えて予防はしておこう、と考えた。

しかし哲学なんてどう勉強していいかわからない。
とりあえず本を読もうと思ったが、何を読めばいいのかわからない。

そうだ、いたわ、哲学に詳しい友人が。

「何がお勧めでしょうか?」

即答された答えが、西田幾多郎先生の『善の研究』である。
この本が哲学の「基本」らしい。

彼女がいうなら間違いない。
さっそく購入し読み始めた。

しかし。
かれこれ数ヶ月がたつが、いまだに読み終わらない。

こんなに先にすすめない本はいまだかつてなかった。
自分は相当バカであることを再認識させられる本である。

電車の中で読むのだが、文節ごとに止まる。
何をいわんとされているのか?
なんとなく「ものすごく深い」とわかるが、自分の中で落とせない。

頭の中で「?????」がグルグル回る。
読み飛ばす、ということすら恐れ多くてできない。

間違いなく、読み終えるのは来年以降だと思います。
それまでに壁がこないことを祈るのみです。

投稿者 Taniguchi : 09:55 | コメント (0)